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2018年度 車いす空の旅in沖縄 4月12日~14日

今年も、神奈川新聞厚生文化事業団が主催する「空の旅・沖縄」が行われました。


 平成30年4月12日(木)から14日(土)の2泊3日の旅程で、参加家族10組とボランティア総勢40名で沖縄の旅を楽しんできました。

 今回は、まず空港で利用した木製車いすの紹介から始めます。この木製車いすは、主要パーツに丈夫で美しい白樺の木を採用し留め具には樹脂を使用した完全な非金属性仕様です。非金属性のため、保安検査場をスムーズに通過することができます。 実際何名かの方がこの木製車いすを使用しましたが、保安検査場で金属感知されることなく通過できました。椅子としての乗り心地も悪くなかったそうです。
 JALグループでは、今後更に導入を進めていくそうです。「空の旅」の継続が、「車椅子にもやさしい社会の実現」に繋がっているなと改めて感じました。とは言え、車椅子はだんだんカスタマイズされているので、すべての車椅子にという訳にはいきませんが・・・
 さてさて、羽田を離陸し、空の旅が始まりました。
 旅行1日目は、あいにくの雨模様でしたが、ホテルまでの移動は問題なく過ごせました。一瞬でしたが、熱帯地区のような強い雨に驚きました。バスの中では、バスガイドさんが紹介して下さる生活密着型の沖縄の文化情報が面白く、楽しい耳学時間となりました。沖縄は、昨年ハワイを抜いて、観光者数世界第一位になったそうです。


 2日目は、美ら海水族館を見学しました。大水槽の前で、時間を忘れ、マンタやジンベイザメの動きをじっくり眺めてきました。日常の忙しさを忘れ、海の世界に私たちを引き込んでくれます。昼食は、タコス弁当でした。沖縄なのにメキシカンですが、美ら海の雰囲気にタコスがあっています。トルティーヤの代わりに白いご飯に混ぜて食べます。

 ホテルに戻り、プールの傍で記念写真を撮りました。沖縄らしく暑い日で、プールでは泳いでいる人もいました。夕食までは、のんびり大浴場の湯船につかりほっこりして、夕食のあと参加者でカラオケを楽しみました。参加者の笑顔がはじけますね。


 三日目の朝は、12階のラウンジで朝食。沖縄のビーチを眼下に眺めながら、ゆったりと朝食を堪能しました。ボランティアとも仲良くなり、あちこちで和やかな会話が弾み笑顔がこぼれます。2泊3日の一期一会の旅ですが、それだからこそ何でも話せる気安さもあるようです。
 最後の見学先は、琉球村です。沖縄の伝統芸能を一挙に見学できる「道ジュネ―」を見学し、三線やエイサーの音に、沖縄気分を感じてきました。
 沖縄から飛行機で羽田に戻ると、楽しかった旅もおしまいです。
 お疲れ様でした。疲れた身体を休め、また明日から、それぞれの場所でそれぞれの毎日を元気に送ってほしいと思います。いつかまた、どこかでお会いできたら、思い出話の花を咲かせましょう。

 (木製車椅子以外の写真はすべて高宮美保さんより提供)